【知ってお得①】ジェフ・ベゾス流とは?Amazonの創業者に学ぶ

 

いまやよく知られる用語であるGAFA。

これは、米国の巨大IT会社(企業)であるGoogle、Amazon(アマゾン)、Facebook、Appleの頭文字を取った総称です。

 

 

その中で、FacebookのザッカーバーグとAppleのジョブスはあまりにも有名ですが、意外と他の2社の創業者は知らない、という人も多いでしょう。

この記事では、Amazon.comの創業者であるジェフ・ベゾスについてお伝えします。

 

 

ジェフ・ベゾスってどんな人?

ジェフリー・プレストン・ベゾス(Jeffrey Preston Bezos)は、アメリカ合衆国の実業家、投資家であり、Amazon.comの創業者、CEO、取締役会社長及び社長。

 

知名度

ジェフ・ベゾスはフォーブス誌の「世界で初めて資産が2000億ドルを超えた人物」として紹介され、2017年から2021年7月までは世界で最もリッチな人物として称賛されました。

また純資産額が1,500億ドルを超えた2018年7月以降は現代史に残る大富豪と名付けられました。

 

幼少期〜高校生

1964年1月12日に ニューメキシコ州アルバーキに父テッド・ヨルゲンセン(Ted Jorgensen)と母ジャックリーン・ギース・ヨルゲイセン(Jacklyn Gise Jorgensen)の間に生まれたが、1年で両親は離婚。

母親の祖先はテキサス州の入植者であった。

1986年4月、ジェフが4歳の時にジャクリーンはアメリカに移住してきたキューバ人のミゲル・マイク・ベゾスと再婚したため、姓が「ベゾス」となった。

結婚後、テキサス州ヒューストンへ移り、マイクはニューメキシコ大学で学士を取得したあと、エクソンモービルでエンジニアの職に就いた。

家族がフロリダ州のマイアミへ移ると、ベゾスはマイアミ・パルメット・シニア・ハイ・スクールへ入学。

高校生の時ベゾスはフロリダ大学の学生科学訓練プログラムに参加。また高校では首席であり、国家優秀奨学生だった。

 

大学時代

1986年にプリンストン大学で電気工学とコンピューターサイエンスの学士号を取得し、ファイ・ベータ・カッパという成績優秀な大学生のクラブを経て卒業。

さらにプリンストン大学在学中にベゾスは同じく成績優秀者の会であるタウ・ベータ・パイにも選ばれた。

ベゾスは「宇宙探査と開発のための学生組織(SEDS)」のプリンストン大学における会長を務めた。

 

アマゾンに至るまで

インテル、ベル研究所、アーサー・アンダーセンなどからのオファーを断り、金融決済システムを手掛けるスタートアップ企業フィティールで、最初は貿易情報のネットワーク構築に従事していたが、開発部門と顧客サービスの責任者に昇進。

その後に大手金融サービス会社バンカース・トラストでプロダクト・マネージャーとなり、金融業界に移籍して1988年から1990年まで働き、1990年から1994年まで新興のヘッジファンドであるD.E.ショーに転職。

わずか4年の30歳でシニア・バイス・プレジデントとなった。

1994年に当時同社のリサーチ・アソシエイトであったマッケンジー・タトル(MacKenzie Tuttle、現在は作家)と結婚。

1993年にオンラインブックストアを構想。ベゾスはヘッジファンドで働く中でインターネット利用者の急増を知り、この急成長を利用する方法を見つけようと決心した。

オンラインで販売できる可能性のある20の製品をリストアップし、その中で書籍がもっとも成功する可能性が高いと判断。

その後、D.E.ショーを退職。

ニューヨークからシアトルへの移動中に事業計画を書き上げ、自宅のガレージでAmazon.comを1994年7月5日に起業。

名前はアルファベットの最初の文字であるAから始まるという意味合いと、アマゾン川にちなんで付けられた。

 

その他の事業

2000年9月に有人宇宙飛行事業を目的とする民間の航空宇宙企業である「ブルーオリジン」を設立。

将来的に商業用の宇宙飛行の提供を計画している。

2005年に自身のベンチャー・キャピタル「Bezos Expeditions」を設立。主に個人的な投資に活用。

2013年8月にアメリカの新聞社「The Washington Post」を2.5億ドルで買収しオンライン化。

ベゾス個人の買収でありAmazon.comは関与せず。

2016年には黒字転換を果たした。

 

受賞歴

1999年タイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」

2008年アメリカのニュース&ワールドレポートからアメリカのベストリーダーの1人に選出。同年、カーネギー・メロン大学から科学技術の名誉博士号を取得

2011年エコノミスト誌はベゾスとグレッグ・ゼアに、Amazon Kindleを対象としてイノベーション賞を授与

2012年フォーチュン誌の「ビジネスパーソン・オブ・イヤー」

2014年ハーバード・ビジネス・レビューから「世界で最も業績の良いCEO」の一人として選出

2015年からフォーチュン誌の「世界の50人の偉大なリーダー」のリストに3年間連続トップとして選ばれる

2016年9月「宇宙商業化の発展のためのハインライン賞」で賞金25万ドルを受け取り、「宇宙探査・開発のための学生組織」に全額寄付

2018年2月「宇宙探査、自律システム、人間の宇宙飛行のための商業的道筋におけるリーダーシップと革新」のために全米技術アカデミーに選ばれる

2018年3月毎年恒例のエクスプローラーズ・クラブのディナーで、ブルー・オリジンにおける活躍で「バズ・オルドリン宇宙探査賞」を受賞

2018年ドイツのビジネス革新と社会的責任に対する2018年アクセススプリンガー賞を受賞

 

ポイント!

・現代史に残る偉人であり、世界で初めて資産が2000億ドルを超えた人

・大手に就職せずスタートアップを経由し金融業を経験するという計画的なキャリアパス

・アマゾンだけでなく、有人宇宙飛行事業を手掛け、ベンチャー・キャピタルを設立

・アメリカの新聞社ワシントンポストを買収

・数々のビジネス誌での受賞歴

 

ジェフ・ベゾスって何をした人?

では、更に具体的にジェフ・ベゾスの功績や実績を見てみましょう。

 

 

Amazon.comでの活躍

顧客目線で「腐らない」「価値が下がらない」「スペースの必要がない」というポイントに着目し、1995年7月に正式にオンライン書店を開始。

ベゾスは両親から推定30万ドルの投資金額を受け取り、Amazonに投資した。多くの初期投資家は、Amazonは失敗する可能性が70%あると警告していた。

Amazonはもともとオンライン書店だが、ベゾスは元々他の製品に拡大する予定だった。

Amazonを立ち上げてから最初の1カ月で、アメリカの全ての州と45カ国の人々に書籍を販売。

会社は成長し続け、設立から3年後の1997年5月15日に株式を公開。

1998年、音楽とビデオのオンラインストリーミングを開始。

同年末までに、他にも様々な消費財を同社の販売品として拡充。

また、株式公開時に調達した5400万ドルで小規模な競合他社を積極的に買収。

2000年に現金預金残高がわずか3億5千万ドルに減少したため、銀行から20億ドルを借り入れ。

会社が倒産の危機に直面した際に、物流センターを閉鎖し、従業員の14%を解雇。

2002年まで大規模な投資による急速な支出により財政的危機を引き起こした。

2002年には天気チャンネルとウェブサイトトラフィックからのデータをまとめた「アマゾンウェブサービス(AWS)」を開始。

2003年には金融危機から立ち直り、4億ドルの利益をあげた。

2007年11月にAmazon Kindleをリリース。

2008年のタイム誌の記事によるとベゾスは電子書籍にビデオゲームと同じようなフローの状態を作りたかったようだ。

2013年、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)についてアメリカ中央情報局(CIA)と6億ドルの契約を締結。

同年10月に、Amazon.comは世界最大のオンライン小売企業として認められた。

2018年1月29日、AmazonのスーパーボウルのCMに出演。同イベントにおけるCM出演は、アメリカでは最高級の名誉。

2018年2月1日、Amazonは四半期利益で過去最高の20億ドルを記録。

中国でアリババが成長してきたため、ベゾスはインドへAmazonを拡大させることに関心があると表明。

2018年3月、Amazonのグローバル上級副社長のアミット・アガーウォールをインドへ派遣し、55億ドルを投じて同社のサプライチェーンルートを通じた業務のローカライズ化を実施。

現在、オンラインセールスで世界最大、インターネット企業の中で最大収益、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)を経由したヴァーチャル・アシスタントとクラウド・インフラ・サービスで世界最大の供給量を誇る。

 

ブルーオリジンでの功績

 

 

2000年9月に有人宇宙旅行の実現に向け、私財を投じて「ブルーオリジン」を設立。

テキサス州西部にロケットを発射するための大規模な土地を購入。

1982年の高校の卒業総代としてのスピーチがマイアミ・ヘラルド誌の記事に取り上げられたが、当時からすでに軌道周回上における人間のコロニー、遊園地、ホテルの建設と発展への関心を表明し、過剰使用による資源の枯渇から環境を保護したいと話していた。

2015年、新しい弾道飛行用ロケットを開発。

11月後半にブルーオリジンの宇宙船「ニューシェパード」を首尾よく宇宙の軌道に投入した後、ウェストテキサスの発射場に垂直着陸する前に、事前に予定していた高度329,839フィート(100.5キロメートル)に到達することに成功。

2016年9月にかねてより開発中だった大型ロケット「ニューグレン」を発表。

ニューグレンは2段式と3段式の構成を持つロケットで、直径が7m、全長が2段式で約82m、3段式では約95mにも達する。

1967年から1973年にかけてアメリカのアポロ計画及びスカイラブ計画に使用された史上最大のロケットである「サターンV 」にも迫る巨大さである。

2017年12月、ニューシェパードはダミーの乗客を載せた飛行と着陸に成功したため、宇宙旅行開始日の改正と推進を行った。

このプログラムを実行するため、ブルーオリジンはテストと運用の全段階をサポートするために6台のロケットを製造。

ベゾスは2017年に約10億ドル相当の自社株を売却し、ブルーオリジンに毎年年間10億ドルを投じる意向を表明。

2018年5月、ブルーオリジンの主な目的は人類を多惑星間で移動させて地球の天然資源を保護することであると主張。

そして、2018年11月までにはニューシェパードで弾道飛行で人を輸送することを発表した。

2018年7月、一人あたり20万ドルから30万ドルの商用宇宙飛行チケットを販売したと発表。

2019年6月6日にはブルーオリジンについてベゾスは「次世代の宇宙インフラだ」と述べ、地球と月などとの移動を格安に商用化しその上での産業の広がりを促すと語った。

また、ブルーオリジンは再利用が可能なロケットを作っており、ベゾスはこれを「商用の飛行機のようなもの」と指摘する。

さらに「ブルーオリジンを通じた私の使命は(宇宙移動の)インフラを推進することだ」と述べ、地球を越えた移動が簡便になることで新たな産業が生まれる可能性を示唆した。

2020年12月16日には、米航空宇宙局(NASA)が、無人探査機などの打ち上げを担う候補技術のリストに、ブルー・オリジンが開発中の大型ロケット「ニューグレン」を追加したと発表した。

初打ち上げは2021年以降と見込まれているが、先行してNASAとの契約を結ぶことが可能になった。

 

 

ベゾス・エクスペディションズでの活動

ベゾスはこのベンチャー・キャピタル「ベゾス・エクスペディションズ」を通じて自己資金で投資、社会貢献活動及び夢を達成するためのプロジェクトを行っており、投資家とフィラソロピストとしての両面で活躍している。

投資先の一例として1998年早々にGoogleに25万ドルを投資し330万株を取得、その株価が2017年には310億ドル相当になったケースがある。

他にAirbnb、Twitter、UBERの有名銘柄の他25銘柄前後に投資している。

その他現在の主なプロジェクトは以下の通り。

 

  • ブルーオリジンの設立
  • The Washington Postの買収
  • BEZOS FAMILY FOUNDATION : ジャッキー・ベゾスとミゲル・ベゾスが主となり、高校生までの若者の可能性を最大限に伸ばせるようサポートすることで社会貢献をするために設立されたプライベート・ファンド
  • Bezos Day One Fund : 低所得者層家族に向けた施設やサービスで貢献する団体やリーダーに賞金を授与することで社会貢献するThe Day 1 Families Fund、及びハイクォリティ教育を受けることが難しい所得者層のためにモンテッソーリ教育を提供する非営利団体を運営するDay 1 Academies Fund。
  • 10,000 YEAR CLOCK :1年に一度しか時を刻まない10,000年時計を、アメリカの科学者であり発明家であるダニー・ヒリスのアイデアを基にテキサス西部に建設。テクノロジーにまみれた社会に対し長期的に物事を考えるという意味を与えるのが目的。
  • F-1ENGINE RECOVERY : 1969年7月16日にアポロ11号の打ち上げに使われたF1エンジンの大西洋水深約4,300メートルからの回収。2013年3月20日に引き揚げに成功し、展示用に向けて復元中。ベゾスの夢実現プロジェクト。

 

The Washington Postでの改革

2013年8月5日 The Washington Post をベゾス個人が2億5000万ドルの現金で買収したことを発表。

合法的に新聞会社を所有するため有限責任持株会社ナッシュ・ホールディングスを設立。2013年10月1日に売却が完了し、ナッシュ・ホールディングスが管理権を握ることになった。

2014年3月に最初の大変革を実行、テキサス州、ハワイ州、ミネソタ州で提携する地方紙を購読する読者に向けてオンライン版の課金制度を撤廃した。

2016年1月、デジタルメディア、モバイルプラットフォーム、分析ソフトウェアを再構築し、メディアとテクノロジーの企業として新聞会社への変革に着手。

同年にはオンライン版の購読者が急増。

買収直後には、新聞紙との潜在的な利益相反があるとして非難を受けたが、ベゾスと編集委員たちは、ベゾスが不当に新聞のコンテンツを管理しているという非難を退け、新聞の独立性を維持していると主張した。

2013年には買収して以来、初めての黒字に転換。

 

ポイント!

・「ユーザーレビュー」、「類似商品推奨」、「ランキング制」、「中古販売」はAmazonが最初に採用した機能であり、今では他のECサイトでも見られ、当たり前となっている。

・Amazonの便利な機能「1クリック注文」は特許を取得している。

・ベゾス・エクスペディションズでAmazon以外の個人投資や社会貢献を行っている。

 

4つのベゾス流とは?

ここではジェフ・ベソスのポリシーや信念について見ていきます。

 

革新的であること

革新的であることにフォーカス。

特筆すべきはマシンラーニング、IoT及びAIの導入。

例えば、60名のマネージャーで行っていた週次のレビューでの確認事項である、リテール商品の購入単価や必要な在庫などは全てアルゴリズムが計算。

 

Amazon流人材の育て方

ベゾスは社内で自分のクローンとも言える人材を2年かけて作り上げ、彼らを将来の責任者に据えることで、ベゾス式ひいてはAmazon式を持続可能にした。

 

顧客第一主義

売上第一主義ではなく、顧客第一主義に徹することで顧客目線の「ユーザーレビュー」、「類似商品推奨」、「ランキング制」、「中古販売」、「1クリック注文」などのサービスを適用し、巨大企業へと導いた。

 

長期的な視点に立つ

長期的観点から計画を立て、まずは小さなスタートアップや金融会社で勤め、その経験を活かし、スタートアップIT企業に留まらず、投資業や社会貢献に至るまで多岐に亘る活躍を実現した。

 

ジェフ・ベゾスから学ぶこと

これまでに見て来た彼のキャリア、業績、哲学を踏まえ、そこから何を学べる大切なことを幾つかまとめてみました。

 

  • 夢を達成するためのプロセスにおける選択肢とそのメリット/デメリットを常に考える
  • 時代の最先端を目指して常に新しいものを取り入れるマインドセットを持つ
  • 物事をビッグピクチャー(未来、世界、宇宙)で見るようにする
  • 一足早くを心掛けて行動する